こんにちは! イマムラです。
今回は全4回のうちVol.2となり<ご依頼編②>をお届けします。
前回の<ご依頼編①>につづき、はじめて展示パネルをつくるクライアント様向けに、今回も役立つ情報をざっくばらんにお伝えしていきたいと思います!
パネルのサイズや素材はなにを選べばいいの?
前回費用を決める項目の中にサイズや素材の話に触れたと思います。「展示パネル 素材」とか「展示パネル サイズ」で調べると、印刷会社さんがいろいろためになる記事を書いてくれています。ただ、はじめてのクライアントさまには「いろいろ見たけど、結局なにがいいの……?」状態になることも。
迷ったら「A1サイズ・スチレンボード7mm・マットPP加工」でOK
クライアントさまから特に指定がなければ、当社は下記でお見積りをお出ししています。
●A1サイズ
●スチレンボードパネル 7mm
●マットPP加工
●アルミフレーム付き
東京ビックサイトなどでおこなわれる屋内イベント等、「屋内・短期間・小〜中規模のブースに展示」であればこれが一番低価格で一般的な仕様かと思います。
マットPP加工とは
マットPP加工とは表面をつや消しする加工のことです。展示パネルは照明を当てて見せることが多いので、表面をつや消ししておくことで光の反射を抑えて、文字や写真を見やすくします。表面の傷つき防止にもなるので、特にご指定ないようでしたら加工も含めた出力費でお見積りしています。
アルミフレームとは
写真のとおり、9mm程度のアルミフレーム枠(金具付き)をおつけした状態で納品いたします。このままブース壁にかけていただけるのはもちろん、パネル運搬時の折れ曲がり防止にもなるので、基本アルミフレーム付きのお見積りでご提案することが多いです。
「壁に立てかけて使うのでフレームは不要です」とか「イベントで指定の仕様があるのでそれに合わせてほしい」などもあるかと思うので、そういう場合は打ち合わせ時にお申し付けください。
パネルサイズはA1orB1で制作が多め
展示会パネルは遠くからでもある程度目立って読みやすいように、A判、B判の中でもA0〜A2、B0〜B2と大判サイズで制作することがほとんどです。
A1サイズでのご発注が多め、つぎに人気なのはB1サイズ、という感じです。企業ブースのサイズ感やパネルに載せたい内容量などによって決めてOKです。ただ、サイズが大きくなるのでB1のほうが出力費・梱包発送費用はすこし高くなります。
もっと詳しく知りたい方はこちら
素材は「どこに、どれくらいの期間、掲示するか」で考える
「パネルをどこに、どれくらい掲示するか」でご提案する素材と予算が変わってきます。基本的には下記3つの中から用途に応じてご提案しています。
厚み | 重さ | 耐久性 | コスト | 屋内/屋外 | おもな用途 | |
スチレンボード | 5㎜ 7㎜ | 軽 | 低 | 低 | ◯/✕ | 短期間の展示パネル 店頭POP 等 |
ゲーターフォーム | 5㎜ 7㎜ 13㎜ | やや軽 | やや高 | やや低 | ◯/△ | 常設展示パネル ダイカットPOP 等 |
アルミ複合板 | 3㎜ | やや重 | 高 | やや高 | ◯/◯ | 屋外の展示パネル 施設サイン 看板 等 |
スチレンボード
● 軽くて持ち運びやすい(社内で保管しやすい)
● 適度に強度もあり低コスト
● 短期間の屋内展示で使用されることが多い
ゲーターフォーム
● スチレンボードよりもさらに耐久性あり
● 衝撃や湿気に強い
● いろいろな展示会で繰り返し使う場合や常設展示などに向いている
アルミ複合板
● 表面にアルミ加工が施されていて強度が高く経年劣化がしにくい
● 屋外での展示や施設サイン、看板などにも向いている
● 強度があり加工がしやすい
もっと詳しく知りたい方はこちら
今や主流の「LEDフィルム」「サイネージ」
ちょっと余談ですが、ボードタイプではなく「LED展示パネル」「サイネージ」で展示するクライアントさまがどんどん増えている印象です。画面もブース全体も明るくなり、近未来的で最先端な企業イメージを押し出したいときにはぴったりかもしれません(モニターのレンタル費用など、ちょっとお高めのようですが……)。
当社でもLEDフィルムでの出力やサイネージ用のjpegデータ納品にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください!
納期はどれくらいで考えればいいの?
急に社内でパネル制作の話が舞い込んで、「今からでも●●日のイベントに間に合うの?」などあたふたされる担当者さまもいると思います。
けっきょくのところ「制作会社に応相談」がベストというありきたりな回答にはなるのですが、制作の流れなどをみていただければ、いつ頃までに制作会社に声をかければいいかなど、すこしは参考にしていただけるかなと思います。
納期の考え方
パネルをつくる流れはざっくりこんな感じです(あくまで「当社の場合」としてお考えください)。
1)打ち合わせ・見積もり出し (1〜2営業日)
↓
2) 制作開始・初校出し*原則1案まで (3〜5営業日)
↓
3) 修正*原則2回まで・校了 (3〜5営業日)
↓
4) 出力・発送・納品 (3〜4営業日)
*繁忙期、閑散期で前後する可能性あり
*北海道、沖縄、離島などの遠方はプラス1日かかる可能性あり
計算すると、最短で打ち合わせから10営業日程度で納品ということになります。
*低〜中難易度のパネル制作の場合(クライアント様であらかじめ原稿や素材等をご準備いただき、当社にてデザイン制作・レイアウト調整)
デザインの難易度やボリュームによって納期は変動する
当たり前といえばそうなのですが、
「パネルを5枚つくりたい」
「イラストやグラフ、図などをイチから書き起こしてほしい」
「構成をいちから制作会社で考えてほしい」
など、パネルの枚数が増えたり、オリジナリティを求めるほど納品までにいただくお時間は長くなります。よりクオリティの高いパネルを作りたい場合には、1ヶ月以上前には制作会社にお声がけされることをおすすめします。
実は見落としがちな「社内チェック」の時間
制作会社側では「初校出し」「修正」までの時間を、頑張れば(笑)短くすることは可能だと思います(当社の場合は、ケースにより短納期対応として別途費用をいただきます)。
ただ、意外にネックなのがクライアントさま側の「社内チェック」の時間です。決済権を持つ方が担当者さま以外の場合、スケジュールが合わず確認がなかなかできなくて、結果納品までに時間がかかる……なんてケースは多々あります。
「この日までに必ずパネルがほしい」という決まった納期があるのであれば、先んじて社内のスケジュール調整もしておいたほうが安心です(たいへんですが……)。
希望納品日はじゃっかんの余裕を持って制作会社にお伝えを
たとえばパネルが必要な最終の期日をそのまま制作会社にお伝えされると、場合によってはその日ぴったりに届くよう手配をする会社もあると思います。
ただ配送トラブルなどでその最終日に間に合わないなど、思わぬトラブルに発展することもあります。
制作会社には最終期日の2〜3営業日前の納品をお伝えしておくと安心です。
*反対に、イベント会場などに直接納品の場合、主催側が「〇〇日必着」と指定している場合もあるので注意!
次は<制作編>!
ここまでお読みいただきありがとうございます。
依頼編は以上となりましたが、いかがでしたでしょうか?なんとなく展示パネルのご依頼のハードルが下がってくれたら嬉しいのですが……!
次回は<制作編>へとうつります! クライアント様側は何を準備すればいいのか、どういう感じで制作が進んでいくのか、イメージいただけるような記事にしたいと思います。
それではまたお会いしましょう!
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